What's Limit?? Pt.2 -限界の先に何があるか- (Reckless Remix) 


 

Genre:HARDCORE BPM:600



  Remixer / Half of Major

正月休みで「俺もギタドロックやってみるか」と思って、ネタのつもりで作ったものの、
案外よさげにまとまったので、そのまま3日でアレンジしてみた。
コンセプトはこれに尽きる。
「一生ツーバス踏んでろ」

勿論、リミックスと銘打つ以上、構成こそ同じだが、譜面は色々と変更した。
原曲はアーメンブレイクや超高速ロール(原曲のLN)等が入っているので、
そのまま差し替えたら人外譜面になることは自明である。

ドラムに音ゲーリスペクトを2箇所盛り込んでみた。さあ、分かるかな?
一つは蒼い柱、もう一つは5つのドラムが暴れるボス曲(後に格下げされたけど)。
とにかく体力譜面である。

(リメイク版コメント)
19年末に、「AMPLE GUITAR LP III」というエレキギター音源に一目惚れ(?) 。
(あれから丁度7年だし、この音源やべえし、こりゃリメイクするしかねえなぁ)と、
年末年始を利用して作り直し。

Nexusのギターエクスパンションの「Power Riff」は、
何もしなくてもパワーコードで構成されていた事に甘えた
&当時MIDI打ちの技量もほぼ無かった為、当時ベタ打ちでMIDIを作ってしまった。

しかし、今回、大変立派な音源を使う以上、 「宝の持ち腐れ」「バカに文明の利器を
持たせただけ」と揶揄されるような生半可な鳴らし方はしたくないと、
普段よりちょっとこだわった事もあり、MIDIは完全に作り直した。

鳴らしたいニュアンスになるまで、GT値・ベロシティといった数値調整にかなりこだわった。
正直、実に面倒な調整ではあったが、ああでもないこうでもないと試行錯誤するのも
DTMの一つの醍醐味だなあとしみじみ感じつつ、「バナナ 焼きがち〜」と年を越したのだった。

肝心の譜面だが、全パート原曲から何箇所か変更を加えた。
理由は少々長くなるが、簡単に言えば「時代の変化に合わせた為」である。

原曲を作った2013年1月は、ギタドラがXG3末期・GITADORA稼動直前だった。
XG3というと、「ギタドロック」が導入された作品だ。
当時は今と異なり、「シンセフレーズをエレキギターと電子ドラムで差し替えただけ」という、
アレンジというか実質「音源変更」が大半で、ギタドロックに対しては賛否両論あった。(今も残っているが)
そうした皮肉も込めて「一生ツーバス踏んでろ」的バンドアレンジを三が日のノリで作ったのが原曲である。

その為、当時の譜面構成は「キックロール等の人外部分を除き、
極力打ち込み版から変えず、音源をバンド用に差し替えただけに留める」というコンセプトで作成した。
ロックオルガンは個人的な好みで足しただけだった(笑)。

あれから7年。年号は某映画で醜いとDisられた平成から令和に変わり、
ギタドロックも「ただの音源差替」から「ソロ等の独自構成が入ったもの」や、
果ては「原曲が行方不明」な賛否両論アレンジまで、
アレンジが多様化し、プレーヤーにも受け入れられるようになった。

更に、「ビートストリーム」の尻拭いとして、
キーボードマニアの後継機種「ノスタルジア」がBEMANIに仲間入りし、
無事シリーズとして定着。

こうした音ゲーシーンの変化を受け、 リフやパターンを原曲重視から少し変更し、
それぞれのパート毎に「ちょっとした難所」を設けてみた。
具体的には「ハイハット連打」「3段運指」「連打」といった、
各パート独自の「コンボカッターだが繋がると気持ちいい」要素を盛り込んだ。

ロックオルガンパートについては、元は「うっすらそれっぽいのが居ればいいや」くらいのノリで
ベタ打ちしていたが、上記の通りノスタルジア要素を足す為、
自分なりに考え、調べ、試行錯誤した結果、元の構成から大幅変更される事になった。
混フレあり、テヌート拘束あり、グリッサンドあり、強弱表現あり、連打ありと、
トリル以外のノスタルジア要素を新たに盛り込めたと思う。

ちなみに、スイカ地帯の連打は、BMSと同じ譜面になっているが、
「両手・複数の指で交互に連打して演奏」する技法を想定している。
(ゴリ押しで連打しても出来ないことはないが)
数値もそれを想定して1音ずつ微妙に変えている。

「鍵盤 高速連打」等で検索すれば分かるが、れっきとした鍵盤演奏技法である。
(音ゲーマーならIIDX 7thの「foreplay」が参考になるかと)
余談だが、BMSでは逆にこの技法による対策を封じる為、
2つ同時連打で配置した次第だ。

以上の様に、最初は「音源変更に伴うMIDI打ち直しだけで
済むだろうなあ」なんて思っていたら、色々作り直しが発生し、
結果完全リメイクになった。

マスタリング中に持病の偏頭痛を発症して1日寝込んだ為、
リリースが少々遅くなったが、何とか正月の間に出せて良かった(笑)。

誰かバンドで実際にやってくれたら「きらやば〜☆」って叫ぶと思う。